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2006年12月20日

先週末からずっと、お天気は良いのですが、とっても寒い日が続いています。暖房代をケチっている我が家は冷蔵庫のようで、
最低3枚は重ね着して過ごしております。おとといあたりでしたでしょうか、実に実に寒い朝で、ナパでは華氏27度、摂氏にして
マイナス2〜3度という数字が出ていました。

勝手ながら、今週のものを今年最後の更新としますので、先週に引き続きとなりますが、なんちゃってブログ「こんなもの食べてます
飲んでます」12月分〜東京編〜をお届けします。
 

 2006年 12月某日

今回の東京行きは、全日空直行便での往復だったが、777機体は私にとっても初体験。ビジネスクラスの
座席は「スリープ」体制を選択すると、ずずずず〜っとシートが倒れていき、ほぼ180度に近いところまでになる
という優れもの。いつもなら、乗り込んですぐスパークリングを頂き、機内食の間もワインを飲み続け、食事が
終わると同時にコテンと寝てしまうのだが、今回は「うどん」という映画やら、「上海」というゲームやら、
オーディオの落語やらで目と頭が冴え渡り、一睡もせず。
アメリカ発日本行きでは、必ずと言って良いほど洋食を選択する。塩・こしょうが可愛らしい小瓶に入ってサーヴ
されるのはよく見かけるが、今回のように、小皿に入って出され、指ですくってパラパラかけられるようなスタイルはナイス。
 
 2006年 12月某日

東京での滞在、今回は高輪プリンス・ホテルだった。到着日は、同行のアメリカ人顧客らと一緒にホテル内日本食レストランで軽く夕食。
私と同様、よく飲む人が、メンバー10名の中に数名いて、その人達と一緒になって生ビールを注文。同じテーブルに着いた人の一人が
部屋に忘れ物をしてきたため、ビールを注文したあと部屋まで戻る。適度に冷やされたグラスに、泡の量も完璧な生ビールが運ばれて
きたのだが、部屋に戻った人のところには置かれず。たっぷり時間を取って、その人が戻ってきたあと、再び注ぎなおされたビールが
サーヴされた。席を外していた人は、戻ってきた時「あれ、僕のビールがないね」と言ったのだが、何分も前に注がれて泡がしぼんだ
ビールがテーブルの上に残っているのではなく、注ぎたてのビールがタイミングを見計らって出されるのだという、その「芸(?)の
細かさ」を認識してほしいものだ。
 
 2006年 12月某日

10名のうち東京滞在初めてという人が半分。何回か来たことがある人にも、そして初めての人にも満足して
もらえる「Tokyo, You have never seen」が今回のテーマ。一日目、ホテル視察1軒のあと、谷中地区散策。
昼食は、朝倉彫塑館のすぐ斜め前にある「谷中じねんしょ」で薬膳カレー。とても小さな店なので、
私たち一行でほぼ貸切状態となったが、その「普通」な感じ、ちょっとレトロなインテリア、そしてジワジワと
辛味がくるカレーが、メンバー全員に大いにウケた。
 
 2006年 12月某日

谷中のあたりは太平洋戦争時の空襲に遭わなかったため、昔ながらの街並みが残っている「下町風情」タップリ
の地域。外国人旅行者の間では有名な「澤の屋旅館」のご主人澤さんが、裏道散策の案内をしてくださった。
築地塀や、築何十年にもなる長屋、千代紙のお店「いせ辰」、アメリカ人屏風アーティストが開いているギャラリー、
昔ながらの井戸など、見ごたえたっぷりで、「今まで持っていた東京のイメージとはまったく違う。ファンタスティック。」と、参加者に大好評。
 2006年 12月某日

谷中で下町風情を楽しんだあと、同じ日に今度は神宮外苑のいちょう並木、そして表参道
ヒルズ。このギャップが凄いと一人で悦に入っていた。
いちょう並木は、丁度いい時期に当たったようで、夕日を受けて光る黄金色が大変美しかった。
表参道ヒルズでは、道行く人の数の多さに圧倒されていた。歩道脇に立って、ヒルズの前を
闊歩する若者らのファッションを眺めているだけでも楽しい、と、メンバーの数名が言って
おられた。丁度、この日、表参道ヒルズに「SMAPショップ」がオープンする日だったようで、
入場整理券を獲得したファンの人達の長い列。メンバーの方たちに「SMAP」とは何ぞやを説明するのに四苦八苦。
 
 2006年 12月某日

谷中、青山、表参道と歩き回った一日の終わりは、赤坂での夕食。
外国人ビジネス客への接待などで有名な「NINJA AKASAKA」。
受付の人のかけ声で、忍者に扮したウエイター&ウエイトレスさんが登場。
5名ずつを個室に連れていくのだが、からくり屋敷に入っていくかのような設えで、席に着くまでに
充分なエンターテイメント。食事を運ぶ人、注文を聞く人、要所要所に英語を話すスタッフが
配置されていて、日本語がまったくダメでも問題なし。食事のあとには、テーブル・マジシャンも
やってきて、やんややんや。
こういう店は、エンタテイメント性だけが強くて食べ物は二の次なのだろうと思っていたが、何の何の。
工夫された和洋折衷の料理が、次から次へと運ばれてきた。季節柄、私が特に気に入ったのは
 柿の天ぷらだった。ウエイトレスさんの説明をまったく聞いていないメンバー達が、しきりと「これは何の天ぷらだ?」
 と首をかしげていたが、柿だとわかると、「おおおおおお」と大袈裟に驚いていた。
 私達は予算の関係で、午後5時半以前入店割引を利用したが、普通に入ると、一番安いコースでも一人8000円は
 するので、潤沢な予算のあるビジネス接待がやはり中心になってしまうかもしれない。
 グラスワインに、オーボンクリマのピノ・ノワール、サンタ・マリア・ヴァレーがあったのには驚いた。
 
 2006年 12月某日

明治神宮へは私も初めてだったが、夏でもここに来ると、たくさんの緑に包まれてひんやり
するという敷地。吐く息が白い初冬の朝は快適で、「静謐」という言葉がぴったりくる。
午前9時頃に訪れると、神宮に勤務する方々がお祓いを受けて出勤していく様子を見ることが
できる。これを見終ってバスに戻る頃、どどどっと他の大型バスが到着し、多くの外国人
観光客が出てくる。9時前なら、始業前のお祈りに来る、ごくごく普通の方たちだけだし、
静かだし、で、この時間にして正解だったかもと思う。

両国の大江戸博物館で、江戸の歴史を学び、午後は人形町界隈。
自由時間を設けたので、私ひとり、甘酒横丁を蛎殻町あたりまでぶらぶら歩く。
長い人の列があるのは、人形町界隈で特に親子丼が有名な「玉ひで」。
 このあたりまでの甘酒横丁は人通りも活発だが、この先、蛎殻町に向かうほどし〜んとしてくる。
 昭和62年に新築されたという「東京穀物商品取引所」の玄関は威風堂々。
 ここの写真を撮っていたら、ベレー帽をかぶったおじさまが「良いショットだよ、そこは。このあたりは他にもたくさん
 撮る所があるよ。」と声をかけてくださった。
 
 2006年 12月某日
 
 アメリカから初めて日本を訪れる人に、必ずお見せするのが「自動販売機」だ。街のあらゆる場所に設置されて
 いる自販機、タバコやお酒がこれで買えてしまうというのは少々問題ありなので、そういうものは見せず(笑)、
 缶コーヒー、缶ジュースの ものを紹介。冬は特に、「あたたか〜い」缶コーヒー、紅茶があるので、
 1本買って皆さんに触っていただくのだ。
 まだまだキャッシュ世界の日本、銀行ATMは日本語表記しかないものが多く、海外からの訪問客は使い
 こなせない。 意外に便利なのが郵便局の「ゆうちょATM」。
 ちゃんと英語版スクリーンがあるし、VISA, MasterCard, PLUS, Cirrus系のカードで現金引き出しができる。
 
 2006年 12月某日
 成田国際空港の第一ターミナルは、今年6月あたりにリニューアル・オープンし、その様子が一変した。
 「ナリタ・ナカミセ」という名称のモールも、いろいろな店があって時間つぶすのに困らない。
 中央ビル4階の「オーディオ・スペース」でCDを数枚購入したのだが、海外在住者だと1万円以上の買い物は
 Tax freeになるとのことで、5%割引で買ったことになる。ラッキー。
 2006年 12月某日
 
 日本発アメリカ行きのフライトでは、和食を選択する。
 出発前、お粥の朝食を取っただけでお腹空かせて搭乗したはずなのに、最初に出てきた
 前菜と白ワインだけでお腹いっぱいになってしまった。
 彩りも美しい、ちゃんとした瀬戸物の器で出される懐石風メニューの半分も食べられなかった。
 東京滞在4日目、自由行動日に、軽く朝食をと買って食べたパンがいけなかったのか、
 その日の夕方から急に高い熱を出し、寒気・吐き気・下痢で一晩うなされてしまった。
 翌日午前中の日程をパスさせてもらい、部屋で数時間寝ることができたので、その日の夕方から
 また参加できたのだが、それの後遺症で食が細くなってしまったのかもしれない。

 テーブルが片付けられるやいなや、ぐ〜と眠りに入り、気づいたら窓の外にゴールデンゲート・ブリッジが見えた。
 

                    それでは皆様、良いお年をお迎えください。
         来年もどうぞ、よろしくお付き合いをお願い申し上げます。

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