ホーム    日本語ガイド    フード&スポット    ワイナリー紹介    人&ビジネス    あれこれ    コンタクト

2007年12月12日

北カリフォルニアの12月から2月・3月は、一応「雨期」なのですが、先週、2日ほどチラチラっと雨が降っただけで、毎日良いお天気が続いています。さすがに冬だけあって、気温はかなり下がっていますが、お日様の下にいるとポカポカして気持ちが良いです。

今週は、久しぶりの「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」Vol.30をお届けします。

ただ〜し!また反則を犯しています。
ご紹介するのは、カリフォルニア・ワインではなく、ワシントン州ワインです。

Chateau Ste Michelle
Riesling
Columbia Valley 2006         $8.99

大量生産ワイナリーのワインは、街の優れたワイン・ショップには意外と置かれておらず、スーパーマーケットで
見かけることになります。
ロバート・モンダヴィの
Fume Blanc然り、E&J Gallo のワイン然り。
家で楽しむワインは、メーリング・リストに載せているワイナリーからの配達ものか、馴染みのワイン・ショップか、
直接訪れたワイナリーでの購入が主流ですので、私自身、意外にこれらスーパー・マーケット売りのワインを買うことがありません。

実際に買うことはあまりないけれど、でもセーフウエイや、トレーダー・ジョーズや、BevMoなど、その品揃えをこまめにチェックするようにはしています。このコーナーでも過去ご紹介していますように、時々「え?」と思うようなワインに出会うことがあるからです。

今回ご紹介するのは、ワシントン州の大手ワイナリーのワインです。
シャトー・セント・ミッチェルは、シアトルから車で、40分ほどのところにあるワイナリーで、その昔はシアトル郊外レントンからディナー・
トレインが出ていて、50分ほどの停車時間内に大急ぎで、当ワイナリーに駆けつけることもできました。(現在、その列車は営業を止めています)。
最近では、今年の8月、当ワイナリーと、イタリアの
「Marchese piero Antinori」がベンチャーを組んで、スタッグス・リープ・ワイン・
セラーズを185ミリオン・ドルで買収した、というのが大きな話題となりました。

そういう大きな話はさておき、シャトー・セント・ミッチェルのワインというのは、「大量生産ジャグワイン」とバッサリ切り捨ててしまう
のはどうか?と思うほど、かなり「間違いのない」ものだと、私は思っています。
「コロンビア・ヴァレー」シリーズだけ取っても、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラー、シャルドネ、リースリング、ソーヴィニョン・ブラン、
セミヨン、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、マスカット・カネリ・・と、ありとあらゆる品種のものが出ていますので、ワイナリーの個性が
どこにあるのかわかりにくいことは確か。

で、個人的には、「シャトー・セント・ミッチェルのワインなら白」という思い込みに至っており、特にリースリングが
気に入っています。コロンビア・ヴァレー・シリーズでは、オフ・ドライ・リースリング(今回紹介しているもの)と、
ドライ・リースリングが出ていますが、スーパーで良く見かけるのはオフ・ドライの方です。

今晩は、純和風のお惣菜メニューだけど、飲める日本酒はストックにないし、焼酎もちょっと気分じゃないし・・と
いう時、このシャトー・セント・ミッチェルのリースリングが便利なのです。何せ、10ドルしないお値段ですから
普段飲みにはナイス。

この日は、久しぶりに肉じゃがを作りました。日本からのお土産に、切干大根も頂いていたので、これを油揚げと唐辛子で煮て。
ビーツがおいしい時期なので、これだけ和ではないけれど、柔らかくしたビーツのスライスにゴートチーズを添えて。
肉じゃがの甘辛さと、リースリングのほんのりした甘さがマッチして、とても美味しく頂きました。

         back