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2006年10月11日

急に寒くなってきたなあと思っていた先週末まででしたが、今週に入って、また気温穏やかな晴天の日が続いています。
ワインカントリーでは、収穫がフルスイングで行われており、ナパ・ヴァレーの平地部分では、既に大半の葡萄が摘み取られて
います。山の方、そして太平洋岸の涼しい地域では、これからといったところです。

先週の水曜日夜半から木曜日にかけて、ちょっとした雨が降り、皮が薄くて固めの房をもつシャルドネや
ジンファンデルの収穫を終えていなかったヴィンヤードは、ちょっと困った感あり。
ですから、今週に入っての好天は恵みのもの。もっと晴天が続け〜、です。

今週の「あれこれ」は、そのハーヴェストに参加した時のことのレポートです。

日本から、ワインを通じてのお友達、渡辺ケイさんが「里帰り」をされていて、我が家に何日かお泊り
頂いているのですが、彼女から「グレース・ファミリーのハーヴェストに参加しない?」とお誘いを受けました。
グレース・ファミリーのオーナー、ディック・グレース氏は、ケイさんにとって「アメリカのお父さん」的存在。
ディックさんも「ケイコ、ケイコ」と、彼女のことを実の娘のように愛でておられます。

前立腺癌を患ったディックさんの、快復祝いハーヴェストでもある今年は、10月7日(土曜)にそれが
行われました。当日、午前7時の集合にあわせ、午前4時に起床。
まだ真〜〜っ暗な中をドライブして行きました。
ナパ・ヴァレーの両方にそびえる山々は、霧に包まれながらも、奥の方の山から、夜明けの薄明かりが
ぼ〜っと浮かびあがり、なかなか幻想的な風景を楽しむことができました。

午前7時集合とはいえ、ここはアメリカ。実際に、大体の人が揃ったなあと思われたのが8時くらいでした。
グレース・ファミリーの素敵な家の前の広場で、全員集合。
ディックさんの病気治癒に関わったドクター(日本人男性でした)、看護士さん達、ヴィンヤード・
マネージャー、ワインメーカーさんが壇上に集められ、ディックさんのスピーチ。

収穫の方法、道具の説明が行われ、そしていざ出陣!

ワイナリーの優良顧客を招待してのハーヴェストというのは、他ワイナリーでも経験しているのですが、
大方の大事なフルーツは既にプロによって摘み取られていて、一般参加者は決められた一画で
「お遊び」的に収穫の体験をするのが、大半のパターンです。

が、グレース・ファミリーの場合は、正真正銘、全部の葡萄が招待客によって摘み取られます。
その日は、100人強ほどおられたでしょうか。
地元だけでなく、この日に合わせて他州から来られていた方も大勢いらっしゃいました。
家族連れもわんさか。

ハーヴェストのプロセスで何が一番疲れるかというと、摘み取った葡萄を入れた容器を、指定の場所まで
運ぶことです。両手で抱えられる(或いは頭の上に乗せる)程度の大きさの容器には、女性ひとりで運ぼうと
したら、せいぜい最大20パウンド(9キロ)です。

私は、その日知り合った、在サンフランシスコ・シンガポール総領事ご家族といっしょに作業をしていたのですが、
女性陣は、せっせと葡萄をピックしていくものの、いっぱいになった容器を運ぶのは男性陣にお任せ、という
暗黙のルールができあがり、総領事(まだ若い!)と息子さんは、途中から、かなり辟易されておりました。

グレース・ファミリーの邸宅前のヴィンヤード、横手のヴィンヤードの収穫が終わり、最後は山に向かった
奥の方の小さなヴィンヤードでの収穫となりましたが、この時点で「本日、終了!」と、作業をやめて休憩に
入られた方が半数。

人数が多かったおかげか、予想以上の早さで全収穫が終了しました。
運び込んだ容器は、すべてその重量を測り、パソコンにインプットされていったのですが、
今年は5トン強の収穫となり、過去2番目のものとなったとのこと。

作業が終わったあとは、ブランチ・ピクニック。
ケータリングの方たちが、グレース・ファミリーご自宅のキッチンでフル活動。
参加されていたワイナリー関係者からの持ち寄りワインで、皆さん思い思いに週末の午前を楽しんで
おられました。

私はというと、その3日前の飲みすぎがまだ尾を引いていて、1杯でもワインを口にすると
再び酔っ払ってしまいそうだったのと、運転があるのと、他にちょっとした用事があったことを理由に、
このブランチ・ピクニックには、30分ほどジョインして、早々に帰途に着きました。

2006年ヴィンテージのグレース・ファミリーを口にすることがあったら、この日のことを思い出すことでしょう。
素敵なワインになってリリースされた時、再びお目にかかりたいものです。

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