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2010年09月30日
前回のUPから、丸々4ヶ月半がたってしまいました。ここに書きたいこと、書かなければいけないことが、相当あるの それはさておき、今回の「あれこれ」は、9月28日(火)の午後に行なわれた「Coombsville
Vintners & Growers」
年間を通して、テイスティング・イベントは各種行なわれていますが、今やメジャー・イベントとなった「FWOC Coombsville
(クームスヴィル)は、現在AVAを取得するべく活動中でありますが、ナパ市の東に位置します。 現在、「Coombsville
Vintners & Growers」には38のワイナリー&ヴィンヤーズが所属していますが、 |
2003 Cabernet Sauvignon いちじくの香り。シルキー。 2004 Cabernet Sauvignon 少々、私好みでない香り。 2005 Cabernet Sauvignon ★ ダーク・ベリーの豊かな香り。 2006 Cabernet Sauvignon ナパらしい杉の香り。 2007 Alavigna Tosca チョコレート、レーズン、スパイス風味。 |
生産量約500ケース。1995年からワインを生産しているものの、 商業ベースにのせたのは、2007年10月リリースの2003年ヴィンテージから。2009年秋には、ヴィンヤードがオーガニック認証を受けました。 9.5エーカーの自社畑から、100%カベルネ・ソーヴィニョンのみを生産。2007年ヴィンテージには、自社畑カベルネ60%、 ルナ・ヴィンヤードからの購入サンジョヴェーゼ40%の「スーパータスカン」スタイル「Alavigna Tosca」を出していますが、このシリーズの次のリリースは、2010年ヴィンテージだそうです。 |
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2007 Chardonnay, Haynes Vineyard
★ MLは半分ほど。優れたバランス。 2007 Pinot Noir, Haynes Vineyard かなり薄い色なのに、味わいはearthy。 Old Vine の風格たっぷり。 2008 Pinot Noir, Mink Vineyard 微かなブルーチーズの香り。earthy。 2008 Pinot Noir, Carneros |
当ワイナリーについては、2003年に紹介記事を書いてあります。(もう7年も前!)カーネロスAVAと位置が近く、ナパ・ヴァレーの中でも最も冷涼な地域とされているCoombsville ですが、それでも、ピノ・ノワールを栽培している畑は、かなり少ないです。 今回のテイスティング・イベントでも、ピノ・ノワールを出していたのは、参加20軒中、アンシアンだけでした。 フルーツ風味ふるふるの明るいピノ・ノワールもナイスなのですが、どちらかというと陰気なピノ・ノワールが好きな私には、 アンシアンのCoombsville ピノ・ノワールにホっとします。 オーナーのテレサさんもお変わりなく。 |
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2007 Syrah, Estate 骨太さが少し欠けているかのよう。 2006 Cuvee, Cabernet Blend, Estate カベルネとシラーのブレンド。肥料の匂い。 2006 Cabernet Sauvignon, Estate 2%カベルネ・フラン。杉、プラム。 |
ここのワインについては、2007年のFWOCレポートで紹介してあります。オーナー&ワインメーカーのトレーシーさんは、相変わらずお美しく、しかも「威厳」が出てこられました。 もともと生産量少なく(約600ケース弱)、幸いなことにメーリング・リスト・メンバー宛てに即売り切れ状態なので、FWOCには ここ最近出ていないとのことでした。 2007年ものから、ラベルのデザインを変えています。 私が記憶していたシラーと、ちょっと違っていたのが少し残念。 |
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2007
Estate Merlot 100%メルロー。とても飲みやすいだけに 印象に残りにくい感あり。 |
まだウエブサイトも完成していない造り手です。 ワインメーカーは、G Wine Cellars のGrant Long Jr氏。 現在、200ケース生産のメルローしか出していませんが、 2010年ヴィンテージからは450ケースになるとのこと。 のちほど出てくるFrazier のワインでも感じたのですが、Coombsvilleの代表品種はカベルネ・ソーヴィニョンとなっているものの、個人的にはメルローとカベルネ・フランに面白さを感じます。 エレガントでありながら骨太なメルローを期待。 |
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2006
Cabernet Sauvignon 100%カベルネ・ソーヴィニョン 梅干、梅干、プラム、プラム。 |
確か、ここが4軒目くらいだったと思うのですが、Coombsville のカベルネは、ナパ・ヴァレーの他AVAのカベルネとは明らかに「異質」のものであるということを認識しました。ナパ・ヴァレーのカベルネの特徴とされる芳しい杉の香りがほとんどなく、どちらかというとスパイシーな香り。そして、例外なく出てくるのが梅干の風味。 梅干といっても、酸っぱさに顔がシューっとなるあの梅干ではなく、紹興酒に入れたりする干した梅。レーズンに近いプラムの風味と言っても良いかもしれない。 ナパ・ヴァレーにおいては、AVAごとの特徴・違いというのが、ありそうでいてなさそうで微妙なのですが、Coombsville には「そこらしさ」が確実にあるように感じました。 |
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2007 Rocket Science, Proprietary Red ボトル形状がまずユニーク。 67% シラー、20% カベルネ・ソーヴィニョン、 8% メルロー、3% Tannat 1% C.フラン 1% カーメニエ というエステート・フルーツ 全員集合的ブレンド。 アルコール度の低いポートかジンファン デルのイメージ。 |
コールドウエル名のワインは一般流通されていないのですが、この「ロケット・サイエンス」名のブレンドのみ、ワインショップで買うことができます。テーブルいっぱいに、たくさんのコールドウエル・ワインを並べているのに、試飲できるのはロケット・サイエンスのみ。オーナーのジョンさんも困った感じで立っておられ、「ワイフが午前中に来て、これだけ並べまくって帰っていってねえ。」 ブレンドの中にカーメニエが入っているのを見て、「O'Shaughnessyでカーメニエを見て以来、久しぶりです」と申し上げると、「なに?キャピオーがあそこでカーメニエを栽培してると?ナパでは俺だけかと思ってたのに。よし、明日にでも電話してみよう」と。
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2006
Merlot, Michael black Vineyard 2007 Merlot, Michael Black Vineyard 2008 Headwaters |
Cohoのワインについては、ピノ・ノワールを何度か試飲したことがありますが、Coombsville フルーツほものは初めてでした。 100%メルローのものと、ボルドー・ブレンドのもの2種を出しておられますが、今ひとつ、印象に残らないのが残念でした。 メルロー100%への期待度が高すぎたのかもしれません。 |
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2007
Cabernache ★ これが30ドルくらいなら買います。 いくらで出されるのか聞けなかったのが 心残り。 2007 Red (58% CS, 42% CF) ★ カベルネ・フランの野菜っぽさが、カベルネ・ ソーヴィニョンのプラムっぽさと良い感じに 混ざり合っていてナイス。 2007 Cabernet Sauvignon (100% CS) 干しプラムの感じが出てきている。 |
過去10数年、ナパ・ヴァレーのワイナリーにフルーツを卸していたTim
& Debbie Darrin夫妻が、初めて自分達のラベルでワインを造られました。この日試飲に出されていた2007年ヴィンテージのものがデビュー作で、10月27日にリリースされます。 一足お先のプレビューであったわけです。 カベルネ・ソーヴィニョンとグルナーシュのブレンド「カバナーシュ」(笑)は、極めてフレッシュで、きれいな酸がたっていてナイス。 |
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2006
Coombsville Hillside Bordeaux Blend 2007 Coombsville Hillside Bordeaux Blend 2006 Hesperian, CS, Coombsville ★ バラの香り、きれいな酸。ナイス。 |
Dickhaus Valley Vineyardsは、収穫されるフルーツの大半を 他ワイナリーに売っています。ほんの少しだけ、チャリティー・イベント等に出すために、ディックハウス名のワインを造っています。 ボルドー・ブレンドながら、昔ながらの「フィールド・ブレンド」です。 ワインメーカーが、Heperianというブランドのワインを出している Philippe Langner氏で、私の古い友人が、彼と大学で一緒だったことがあるとのことで、春に彼女と会った時、ヘスペリアンのワインを頂いていたのでした。お互い、「Sさんから話を聞いてます」と、 初対面ながら話がすぐに通じて、良かったです。 |
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2006 Coombsville Divide Merlot ★ 骨太メルローの素質充分。 2007 Road Block Syrah 2006 West Face, Cabernet Sauvignon 干し梅、プラムにウッドチップの香り 2005 Farella "Alta" Proprietary Blend 70% CS, 30% Merlot 甘さ加減がナイス。 |
ワインメーカーのTom
Farella氏は、ウエブサイト上の写真とは かなり違った印象の方です。 現在、2種類のラベルが出ており、Farella-Park はバラエタル、 Farella はブレンド、と棲み分けをさせています。 ここのメルローを頂くと、Coombsville のメルローというものの将来性を感じます。2005年のメルローを飲んでみたかったです。 |
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2007 Cabernet Sauvignon 2007 Cabernet Franc ★ 甘ったるさ、野菜臭さがまったくない。 シリアスなカベルネ・フラン。きれいな酸。 2007 Merlot ★ 干し梅感が少しあるが、それがかえって 個性的なメルローにしている。 2007 Memento Cabernet Sauvignon 上記カベルネのアップグレード版。? |
かれこれ8年ほど前にFrazierを訪れたことがあったきり、しばらくご無沙汰していたのですが、久しぶりに試飲して、「メルローが素敵」という当時の印象が変わっていないことに嬉しく思いました。 そして、カベルネ・フラン! 「ナパと言えばカベルネ・ソーヴィニョン」という一般の固定観念が 強いため、ワイナリー側も「売りやすい」カベルネ・ソーヴィニョンを、より多く造りがちです。Bill Frazier氏も「このカベルネは、ロバート・パーカーでXX点だし、ワインスペクテーターでXX点もらったのだよ」とおっしゃってましたが、「彼らが何と言おうとI don't care。どうぞ、この素敵なメルローとカベルネ・フランを造り続けて下さい」とお願いさせていただきました。 |
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2006
Cabernet Sauvignon 如実に干し梅。 |
2エーカーの自社畑から収穫されるフルーツで、カベルネ・ソーヴィニョン(200ケース)とシラー(60ケース)のみを生産。 ワイナリー名の由来については、(おおよそ想像できますが)ウエブサイトをご覧ください。 |
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Le Chanceux | 2006
Cabernet Sauvignon 微かに、シャトー・ヌフ・ド・パープの香り。 2007 Cabernet Sauvignon 「これ!」という香りが立ち上がってこない。 |
ウエブサイトもないくらいの小規模ワイナリー。 「ラ・シャンスー」というのは、フランス語で「the lucky one」という 意味だそうです。 |
MARITA'S | 2005
Cabernet Sauvignon 100%カベルネ・ソーヴィニョン。ナパっぽい。 2005 SOMA Cabernet Sauvignon 如実に干し梅、プラム |
2.6エーカーの自社畑から、100%カベルネ・ソーヴィニョンのみ、400ケース生産。 Marita'sで150ドル、SOMAで86ドルというのは、本日のテイスティング・イベント中、最高額。 |
Palmaz |
2006 Cabernet Sauvignon 100% カベルネ・ソーヴィニョン。プラム。 2006 Cedar Knoll Cabernet Sauvignon 78% CS, 16% Merlot, 3% CF PV |
ワイナリーは、Hagen Road沿いにあるのだが、この通り名になっているHagen氏が、その昔所有していた畑がCedar Knoll Vineyard。歴史を偲んで、Cedar Knollラベルを出したとのこと。 「ナパ・アッパー・ヴァレーの方の味わいがありますね」と言うと、 「Stagecoach Vineyardのフルーツを少し使っているからかも」。 |
Porter |
2006 Cabernet Sauvignon 2007 Syrah 2007 Sandpiper Red 2009 Sandpiper Rose (syrah) |
ブレンドでも、メルローの比率が比較的高いのを見て、少々 期待しすぎたのでしょう。Coombsville独特の干しプラム風味が 強すぎて残念でした。 |
Prime |
2007 District 4 Cabernet Sauvignon 2007 Midoriya Hills Vineyard, CS ★ 梅干感少なく、酸がきれい。骨太。 |
若いLisa & Ted Henry 夫妻が2005年に興したワイナリー。 Tedさんは現在、Jarvisのワインメーカーもしておられます。 リサさんは大変控えめな方で、「ワインのこととか畑のこととかは、 私よく答えられないから、主人に聞いてね」と恥ずかしそうに しておられました。 「Midoriya」という畑の名前は、畑のオーナーが日本に住んでいた ことがあり、住所の「Green Hill」を日本語風にアレンジしたものだそうです。 |
Sciandri Family | 2006
Cabernet Sauvignon シャトー・ヌフ・ド・パープを彷彿させる風味。 干しプラムをローストしたら、こんな感じに なるのではないかと想像。 |
自社畑のフルーツで、カベルネ・ソーヴィノンのみ600ケース生産。ヴィンヤード・マネージャーは、Javier Renteria氏、ワインメーカーは、Dan Baker氏。 このダンさんが、会場内のあちこちのワイナリーを試飲して回っておられ、肝心のSciandri Familyのブースにいない(笑) |
Silverado |
2006
Mount George Merlot ほんの少し、甘さが強い。酸がもう少し だけ欲しい。 2007 Mount George Merlot ★ 11%カベルネ含む。こちらは酸がきれい。 earthyさも心地よく、ナイス。 |
スタッグス・リープ地区に堂々とそびえるシルベラード・ヴィンヤードが、Coombsville にも自社畑を持っていたとは存じ上げませんでした。しかも、この日出されていたのは、Coombsville のメルロー。 私がブースを訪れた時は、ワインメーカーのJonathan Emmerich氏と、アシスタント・ワインメーカーのElena Franceschiさんが サーヴしておられましたが、アッパー・ソサエティーなシルベラード・ヴィンヤードのイメージとはまったく違う、野趣的な雰囲気のお二方。シルベラード・ヴィンヤーズを訪問するのなら、彼らに ツアー&テイスティングをして頂きたいものです。 |
Sodaro Estate |
2006 "Felicity" Cabernet Sauvignon ★ 77% CS 8% Merlot 7% Malbec, PV 苦みばしった紳士のイメージ。 これで40ドルは素晴らしい。 2006 Estate Blend 50% CS, 25% CF, 20% PV, 5% Malbec 限りなくダークなCurrant とカカオ。 |
100%自社畑フルーツ。ワインメーカーは、かのDawnine Dyer さん。彼女のダイアモンド・マウンテンのカベルネと、ほんの少し 感じが似ているように思いました。 いずれも大変大人っぽい、数年かけて味わい比べをしたくなる、 素敵なワインでした。 |
Tournesol |
2006 Cabernet Sauvignon 梅干感はさほどない。スパイス・ラックの 前に立っているよう。 2006 Proprietor's Blend またもや、シャトー・ヌフ・ド・パープが よぎる。 |
ラスト・ミニッツでの参加だったようで、テイスティング冊子に 載っていなかったワイナリー。 オーガニック認証を受けている自社畑のフルーツ100%による、 カベルネ・ソーヴィニョンとブレンドの2本立て。 セールス&マーケティング担当のDouglas Warner氏とは、以前、ナパのワイン・ショップでお目にかかっている。奥様が、ハイジ・バレットさんのお弟子さん的存在の、Helen Keplingerさんで、 前に彼とお会いした時、お二人のワイン「Keplinger」がデビューしたところだった。 Tournesolのワインメーカーは、前記「Ancien」のKen Bernards氏。 |