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2006年09月06日

もう9月になりました。早い。本当に早い。

9月あたまは、第一月曜日が「レイバー・デー」ホリデーがあり、夏の最後の連休です。
今年は、大半の学校が8月最終週から新学年を開始したため、この連休もファミリー大移動とまではならず、
例年のように早くから、あちこちの宿泊施設が予約で埋まるということもなかったようです。

今週は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」Vol.24をお届けします。

Beringer
Gewürztraminer
California,   2005         $7.99

ベリンジャーは、ナパ・ヴァレーで今もワイン生産を続ける、現存する最古のワイナリーで、創業は、1876年。
今年130周年ということになります。
生産量も、出している種類も相当な数ですから、「ベリンジャー」を知らない、聞いたことがないという人は、
恐らくおられないはず。

長い歴史の中で目につくのは、ベリンジャーが、一般消費者相手の「パブリック・ツアー」を提供した
最初のワイナリーだという点です。それが、1934年。 
太平洋戦争より前です。(当時は、ツアーだけの実施で、テイスティングは提供されていませんでした)

あまりに有名で、あまりに生産量が多いので、カリフォルニアに住んでいてワインを愛飲していると、
「前にベリンジャーのワインを飲んだのは、一体いつだったっけ?」状態になりがちです。
いつもソコにあるから、かえって触れることがない。

なんちゃってブログ「こんなもの食べてます飲んでます」5月号でも、チラっと書きましたが、
しかし、ここのワインは長いこと続いているだけあって、さすがと思わされる逸品が多いことは確かです。
特に、プライベート・リザーヴのカベルネ・ソーヴィニョン、単一畑シリーズのカベルネ・ソーヴィニョンは
実に素晴らしいと思うのであります。

そして個人的に好きなデザート・ワインにも、ポート、1971年に5代目ワインメーカーになられた
ナイティンゲール氏の名前を冠したボトライテス(貴腐)・ワインがあって、これがまた・・・。

で、今回は近所のスーパーマーケットで売っていたゲヴェルツトラミナー。
ドライな白なら、ベリンジャーのリースリングもイケますが、なんとなく甘めの白が欲しくなって、
これを買いました。
ワイナリー直のオンライン・ショッピングでは、1本7ドル・ジャストで販売されています。

キリっと冷やして頂くと、その甘みと柑橘系の爽やかな香りが清清しく、食欲が増す、
手頃な食前酒となります。

家で飲むには食前酒だけで終わりませんから、食事全般でコレを飲むわけですが、
何を合わせても7ドルなんだから文句は言わせない!とばかりに、ものすごい組み合わせをしてみました。

甘みには甘みを、と、味付けを少し薄めにした「筑前煮」。
甘いワインには辛いものを、と、豚キムチ。(豚の薄切りを炒めて、キムチも一緒に炒めて、マヨネーズと醤油)
甘みには酸味も少し、と、旬の完熟トマト。

もう口の中、あらゆる風味でごっちゃまぜ。
でも、上質の美味しいキムチの「か〜」っとくる辛さに、ゲヴェルツのほんのり甘さが、結構うまく合っていました。
平日の夕餉だというのに、一人でボトルほとんど飲んでしまいましたとさ。

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