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2008年07月09日

この夏一番くらいの熱波が来ています。内陸がものすごく暑くなっているので、ベイエリア一帯、朝夕の霧がかなり濃く発生しています。
夜になっても半袖で平気という状況は、サンフランシスコ周辺では稀で、私が住んでいるイーストベイは、サンフランシスコ地区ほど
霧が入ってこないものの、夜になると涼しくなるのは同じです。

今週の「あれこれ」は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」Vol.34をお届けします。
先回 Vol.33に引き続き、ロゼです。
メーリング・リスト・メンバーにまず売り出される少量生産のロゼは、大体においてお手頃価格なので、オファーがあると複数本
まとめて買っておきます。ひと夏で飲みきってしまうので、何本あっても構わない。

Bjornstad Cellars
Pinot Noir Ros
é 2007                        $18.00

もともとヴィンヤード・マネージメントの方を主にやってこられてきたグレッグ・ビョルンスタッド氏は、
フラワーズやタンデムでワイン・メーキングの腕も磨き、2005年に独立、ご自分のラストネームを冠した
ワインを造ってきておられます。
ピノ・ノワールもシャルドネも、決してお安くはないのですが、フルーツの出所である各ヴィンヤードの歴史、
環境、性格を、それぞれに心から愛でておられる感じがワインに表れていて、それが私を惹きつけるのでした。

07年ヴィンテージが初リリースの、このピノ・ノワール・ロゼは、オンラインで注文して2日後に配達されてきました。
その素早さに驚き、中身を見て一瞬、配送間違いじゃないかと思いました。
ボトルそのものの色が濃く、シャルドネなのかロゼなのか、はたまたピノ・ノワールなのか、外見からはまったく
わからないのです。
ラベルが「ピノ・ノワール・ロゼ」となっているので、それを信じるしかない状態。

間違いなら、さっさと送り返さないといけないと思い、その日のうちに開けてみました。
すると、どうでしょう。今まで、さんざん飲んできたどのロゼとも趣を異にする、その色合い。
サーモン・ブラウンとでも言ったら良いのでしょうか。
そしてその味わいも、他のどのロゼとも似ない、とても個性的なものでした。
ほんのり甘いかなと感じた途端、ピリっとスパイシーな刺激が来て、フィニッシュはあくまで丸い。
面白いロゼだなあ・・!と、楽しみながら味わっているうちに、1本スルっと空いてしまいました。

この日の夕食は、鶏もも肉の唐揚げ、スイカとレッド・オニオンのサラダ、夏野菜入りパスタ。
鶏の唐揚げとロゼは、結構合います。揚げる前のマリネに、何を使うかによって、合い方度合いが高まります。

Beckman Vineyard
Grenache Ros
é 2007
Purisima Mountain Vineyard          $17.00

サンタ・バーバラ地区は、近隣のパソ・ロブレス地区同様、ローヌ品種がめきめきと台頭してきているように思えます。
グルナーシュのロゼなど、このあたりのワイナリーでないと造らないのではないかと。
フランス・南ローヌ地方を訪れた時、いわゆる南ローヌ・ロゼをたくさん飲みましたが、その時の風景が浮かんでくる
かのような懐かしさを感じました。
トレーダー・ジョーズで売られていた、スタッフド・チキンをオーブンで焼いて。

Skewis Wines
Pinot Noir Ros
é 2007
Russian River Valley                     $19.00

サンフランシスコの「プランプジャック・ワインズ」(ワインショップの方)が、ロゼ・キャンペーンをやっていて、
世界中のお手頃ロゼがズラ〜と並んでいました。車で来ていなかったので、持ち運べる本数しか買えません
でしたが、これも、そこで買ったうちの1本。
随分前に、メーリング・リストから抜けていたので、スキュイスさんがロゼを出しているのは存じ上げませんでした。

酸味が心地よく利いたドライなロゼ。
夏穫のイチジクが、ファーマーズ・マーケットに出ていたので迷わず購入。
1カゴ目は、イチジクを皮ごと切って、クリーム・フレッシュ、ミント、生ハムで。
2カゴ目は、このロゼに合うようにと、アボカド、フルーツ・プティ・トマト、ゴートチーズと一緒にサラダに。


 

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