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2006年06月07日

日本は、例年になく雨の多い5月で、6月に入ってもう既に梅雨の兆しあり、と聞いております。
こちらベイエリアは、風がそよそよ吹く、暑すぎない気持ちの良い快晴の日が続いています。

今週は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」Vol.22です。

Chateau La Paws
Petite Sirah
California, 2002      $15.00

地酒というものが、そのフルーツの出所は置いといて、自分の住んでいる街で造られたもの
という定義になるならば、これこそ、私にとっての地酒であります。

シャトー・何たらというフランスっぽい名前がついてますが、ほぼジョーク。
アラメダにある「Rosemblum Cellars」で造られている、セカンド・ラベルです。
paw」というのは、犬や猫の足です。
ラベルにも、品種名の横に、それがペタペタついています。

「シャトー・ラ・ポーズ」ブランドでは、ローヌ系品種を使ったワインが造られており、「シャトー・ラ・ポーズ」という、おどけた名前と
同様、そのローヌ系ブレンドにも、おちゃらけ名がついています。
Côte Du Bone Blanc」(白)、そして、「Côte Du Bone Roan」(赤)。

「コート・デュ・ローヌ」をモジッて、ペットの「ボーン」(骨)・・・って、説明すればするほど、面白くもなんともなくなります。

いづれも10ドル代なので、食事といっしょに頂くデイリー・ワインとしては、手頃なラインアップです。

プティ・シラーは、「プティ」という名前の可愛らしさとは裏腹に、アルコール度の高い、がっしり・どっしりタイプの品種です。
中には、食後のデザート・ワインにした方が良いのではないかと思えるくらい強烈なものもあり、
なかなか「普段飲み」になりにくい。 そして、名の知れたものは、1本40ドル以上は軽くするので、更に買いにくい。

その点、親ブランド「ローゼンブラム・セラーズ」のプティ・シラーは、30ドル台で、上等のプティ・シラーがあります。
そして、この「シャトー・ラ・ポーズ」なら、15ドル。
滅多に飲まない品種なのですから、このくらいの値段のもので充分です。

のったり濃い色、ワイルドな黒胡椒たっぷりの香り、鉄っぽいフレーヴァー。
「なよなよっとしたワインは好きじゃない。どす〜んと、しっかりした、骨太のワインちょ〜だい」という
ご希望の方には、ぴったりのワインなのではないでしょうか。

ワインに負けないようなものを・・と、ポーク・チョップにスパイスをべたべたつけて焼いたものに、
クランベリー・ソースをかけてみました。
付け合せは、これも味の濃い目のシーザー・サラダに、カルボナーラ。

クランベリー・ソースの甘みが、プティ・シラーのどっしり感と喧嘩せず、うまい具合に絡み合いました。
やれやれ。

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