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2007年06月06日

5月を丸々お休みさせて頂き、1ヶ月と10日ぶりのサイト更新となりました。1月にとても寒い日が何日かあって以来、今年の冬は
雨も少なく、気温もさほど下がらずで、春が早くやってきました。山間部の積雪も例年に比べると、その量が少なく、ヨセミテ国立公園内の
冬期閉鎖道路(タイオガ・ロード)も5月のあたまに早々とオープン。
ハイキング大好きの私にも、お待ちかねの活動シーズンがやってきました。ワインも、どんどん飲んでます・・・と、これは季節に関係なく
飲んでるわけですが。

今週の「あれこれ」は、5月お休みした分の取り返し、「なんちゃってブログ、こんなもの飲んでます食べてます」5月分をお届けします。
2週間の「純粋」バケーションを頂戴して、日本に里帰りしておりましたので、大半が「日本編」となります。
写真は、それぞれクリック&拡大してご覧ください。

 

 2007年 05月某日


年間を通して、一番「ワインカントリー日本語ガイド」の注文が集中するのがゴールデンウイーク。
今年も、4月29日から5月7日まで、ほぼ毎日、ワインカントリーのどこかにお客様をご案内していた。
ありがたいことである。お天気もまずまず、気温もさほど上昇しなかったため、大変快適な毎日だった。
仲の良いグループ六名様のご案内では、
KULETO ESTATEにて、通常のツアー枠とは別に、
プライベート・ツアー&テイスティングを手配。ここからの眺望は、プリチャード・ヒルを目の前に、
レイク・ヘネシー、その向こうに
Rutherford一帯が広がる素晴らしいもので、高台のエッジにある椅子に座って、ワイン片手に優雅な時間を過ごすことができる。
サンセットの時刻なぞ、さぞや素敵だろうと思う。

 

 2007年 05月某日


怒涛のゴールデンウイークを終え、今度は自分のバケーション。2005年10月以来の「仕事なし」の里帰り。
基本的に、ヘアカットは実家近くのサロンですることにしているので、到着日翌日朝一番は、いつも美容院行きだ。
ライオンのごとくボーボーに伸びた髪をバッサリ。ああ、すっきりした。そして、ヘアカットのあとは、これもお決まり、
神戸でのショッピング。あちこち、いろいろ見て吟味して買うということをしない(面倒くさくて、できない)ので、半日
ず〜〜っと神戸大丸の中で過ごすのが常。
軽くランチを、と、神戸大丸の地下1階・食料品売り場におりて、カウンター席オンリーの「まぐろ亭」。
フロアの一番端っこに身を隠すように存在しているので、この店のことを知らない人も多いと聞く。穴場と言えば穴場。
お店の人お薦めの「胡麻風味・中トロ鉄火丼」を頂く。私にはちょっと味がボヤけていた。何かパンチが欲しかった。
 

 2007年 05月某日


実家は、兵庫県宝塚市というところで、宝塚歌劇場もすぐ近くにある。住宅地がほとんどで、ジョギングするにはなかなか
良い環境。日焼けを避けるべく、キャップを目深にかぶってセッセと走るのだが、コースの途中で歌劇場の前を通らなければ
ならない。日によっては、観劇のために長い列ができていることがあり、その前をジョギングすると、「ジロジロ」という「音」が
聞こえてきそうなほど、その方たちの視線を浴びてしまう。「ハロー!ハウズ・ゴーイング?」と声かけて、手を振ったりしたら、
どういう反応があるだろうと一瞬思うが、そんなことはしない。当たり前だ。
実家に帰ったら、必ず一回は行く近所の焼き鳥屋さん「ゆう」に行く。
槇原敬之さんをポッチャリさせたような(ごめんなさい)ご主人が、お一人でやっておられる店で美味。
歩いていける距離に、これだけ美味しい焼き鳥を食べさせてくれる店があるなんて、とてもラッキー。
焼酎、飲みまくり。焼き鳥「カッパ」に舌鼓。
 

 2007年 05月某日


里帰りしたら、2泊くらいで日本国内のどこかへ行くことにしている。今回は、ゴルフをしたいと思い、タイガー・ウッドが出場
してきた「ダンロップ・オープン」が開催される宮崎のフェニックスを選択。
シーガイア・リゾート内の「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」に宿泊。
アサインして頂いた「クイーンズ・ファミリー・スイート」は、2寝室にベッドが5つもある、まさに「ファミリー・スイート」。
大きな窓いっぱいに海が広がり、左右にず〜〜っと海岸線が繋がり、下にはゴルフコースを抱える松林が横たわり・・・。
この景色を眺めているだけで、ワインのボトル1本は開くだろうと思われた。
1泊目の夜はホテル内「クイーン・アリス・アガペ」で。ホテル最上階にあるので、眺望は文句なしなのだが、あまりに横に
長く広すぎて、どうも落ち着かず。落ち着かない気分をワインで治めようとしたわけではないが、スパークリングから始めて、
ガンガン飲んだので、肝心のお料理の方に気分が集中せず。ただ、どのディッシュも私には塩辛かった。

食後は場所を変えて、同じフロアの「焼酎バー・ステラ」。まだ飲むか、である。当バーのご担当、河野(カワノ)さんが、
ホスピタリティー精神溢れるナイスな方で、宮崎地元の焼酎について、いろいろ話を伺う。
2泊目の夜も、郷土料理の店で夕食を取ったあと、また「ステラ」に行き、河野さんの邪魔をしてきた。
酔っ払って気が大きくなって、2晩目のステラでのお勘定は「この私が」と申し出、ば〜んとお支払い。
翌朝、そのレシートの額を見て、一瞬クラっと来た。
「森伊蔵」だ「川越」だって、飲んでるわけだから、クラっと来るような額になるわけだ。
素敵な部屋に泊まって、ゴルフして、バンヤンツリー・スパでマッサージを受け、飲んで食べてしていたら、それなりの費用がかかって
しまうのだが、シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートは、ハコのサイズに負けず、スタッフの方々がホスピタリティー精神溢れていて、
大変快適な滞在をすることができた。また訪れたい。
 

 2007年 05月某日


宮崎での素敵な2泊3日を終えたあとは、東京行き。最初の夜は、神田にある「ミュー・ドミナス」。
当サイトを読んでくださっている井手さんのお店である。当日に伺うことを決めたので、事前にお知らせすることもなく突然お邪魔したのだが、快く訪問を受けていただいた。
「カリフォルニア・バイ・ザ・グラス」キャンペーン中だったのだが、日本では、いつも飲んでるカリフォルニア・ワインは飲まないようにしているので、井手さんにワインをお任せ。出して頂いたのは、
Georges Vigouroux, Cahors
Château de Haute-Serre 1988
レザー(皮)の風味とはこういうものなのですね、と納得の、大人っぽいワイン。私はラムを頼んでいた
ので良かったのだが、同行のYさんはお魚だったので、ちょっとキツかったかなと申し訳なく思う。
神田といえば、美味しい焼酎や日本酒を出すお店が多い土地柄。その中にあって、インテリアもクールな
ワイン主体のレストランというのは珍しい存在。「神田にワイン文化を」と、井手さんは奮闘されている様子。頑張っていただきたい。
神田まで来たなら、食後は、御茶ノ水の山の上ホテル内ワインバー「モンカーヴ」に行きたいところだったが、「ミュー・ドミナス」で結構キて
いたし、平日だから普通の人は翌日もお仕事だし、で、おとなしくコーヒーを近くのカフェで頂いて帰途。
平日なのに飲兵衛につきあっていただいたYさんに感謝。

 

 2007年 05月某日


東京は2泊のみ。日中の最大の目的は、東京ミッドタウン見学と、「アート・トライアングル」と呼ばれる
一角の位置確認。東京で生まれ育っていない私のような者にとって、街のあちこちから見える東京
タワーに心奪われる。ミッドタウンからも、東京タワーが見えるポイントがあり、あいにくの曇天の下、
しばし立ちんぼになって眺める。ミッドタウンは、ギャラリーもさることながら、周囲の公園が素敵だ。
ぐるっと周囲を散歩できて、あらためて、都会ながら緑の多い東京を実感。
サントリー美術館も、素晴らしい。尾形乾山作「白泥染付金彩
芒文蓋物」(はくでいそめつけきんさいすすきもんふたもの)に、妙に心惹かれ、じいいいいっと見入ってしまう。
ミッドタウンから歩いてすぐの「国立新美術館」も、ガラス張りの建物が素晴らしい。
地下一階のミュージアム・ショップ「SFT(スーヴェニア・フロム・トーキョー)」が楽しく、佐藤可士和氏とのコラボレーションという、当美術館オリジナル・グッズが気に入り、あれやこれやと買いまくる。
 

 2007年 05月某日


2泊目の夜は、フォーシーズンズ・ホテル丸の内の「
EKKI」にて。昔からの大の友人が、1年ほど前に日本に帰国し、
現在、当ホテルの
Director of Salesをやっておられるのだ。普段滅多に着ないワンピースなぞを着て出向く。
6時の待ち合わせでロビーに到着したところ、急な会議が入って、しばらくかかるとのこと。待つのは平気だけれど、
何も読むものも持ってこなかったし手持ち無沙汰だなあ・・と思っていたら、「どうぞ、お読みください」と、
分厚い雑誌2冊をホテルの方が飲み物と一緒に持ってきてくださった。さすが、フォーシーズンズだ。素晴らしい。

会議が終わった友人と、いざ臨んだディナー。丁度、フランス「
Perrin Family」のワインと、そこの
お抱えシェフ・
Laurent Deconinck氏によるワインメーカーズ・ディナーが前日から始まっていたところで、
この上なくラッキー。
メニューは、3つのコースで構成されていたものの、こっちのコレを、こっちのコレの代わりに食べてみたいという欲求がムラムラと。
そういうリクエストに「ノー」と言わないのがフォーシーズンズであり(勝手に決める)、レストラン内の雰囲気も大層エレガント&スリーク。
本当に、大人が大人だけで、ゆっくりくつろげるダイニング・シーンだ。
コースには、それぞれ、当ファミリーのワインがグラスで組み合わせて出されたが、以下、そのメニュー。

Natural Red Mullet                   イトヨリのライトソテー ヴァージンオリーブオイルと岩塩で 花ズッキーニの天ぷらと共に
                
 CHÂTEAU DE BEAUCASTEL Blanc 2004, Vieilles Vignes, Châteauneuf du Pape
Sea Urchin Risotto                   ウニのリゾット 黒トリュフ風味
        
CHÂTEAU DE BEAUCASTEL Blanc 2001, Châteauneuf du Pape
Roasted Lamb with Bay Leaf     仔羊のロースト ローリエとオリーブの香るマッシュポテトと共に
                 
PERRIN "Peyre Blanche" 2005, Cairanne
Pink Veal with Savoury       
     仔牛のロースト サリエットバターソース ラディッシュと共に
                 
CHÂTEAU DE BEAUCASTEL  Rouge 2004, Châteauneuf du Pape
"Chouquettes" Pastry               苺のプチシュー ミントとセージの香りで
                 
PERRIN Muscat De Beaumes de Venise 2004

まず、最初のイトヨリに感激。食材図典を見ると、「Mullet」はボラで、イ トヨリは、イトヨリダイで「Goldenthread」となって
おり、今回頂いたのは、どう見ても「タイ」の方だろうと思うのだが、そんなことはどうだって良い。
極めて優しくサっとソテーされた身に、上質のヴァージン・オリーヴオイルと、上質の岩塩。
ハイ・クオリティのものが、限りなくシンプルに出されているわけで、言葉を失くす。
合わせて出されたシャトーヌフ・ド・パープ、
Vieilles Vignesの白が、これまた素晴らしくリッチで、のったり深くて、
でも爽やかな酸味があって、もう夢見心地、パーフェクト・マッチング。
アメリカでこのボトルを買おうと思ったら、一番安くて125ドルもすることを後で知り、さもありなん。

この最初のディッシュで圧倒されて、そのあと、おしゃべりに夢中になってしまったため、お肉のコースについては、
あまり記憶がない。
ただ、ワインの印象だけは強く残っていて、特に
仔牛と一緒に出されたシャトーヌフ・ド・パープの赤は、
グルナーシュ独特のスモーキーさ、黒果実の風味が溢れ出る、素晴らしくエレガント&マッチョなワインだった。
昨年3月にシャトーヌフ・ド・パープを訪れた時のことが蘇ってくるかのようだった。

ラム・ローストのお皿が冷めていて、お肉までヌルく感じたので、申し訳ないとは思いつつ温めなおしてもらったのだが、
あとからマネージャー(英語スピーキング)が来られて、「申し訳ございませんでした。お詫びの気持ちにチーズ・プレート
を召し上がって下さい」と。温めなおしてもらっただけなのに、何とハートフルなご提供だろう。
で、キュートなイチゴのプチシューの前に、チーズ・プレートが出され、これに合うワインをグラスでまた注文して、
今振り返るに飲みすぎ、食べすぎ。節度というものがないのか、という感じだ。

フォーシーズンズ・ホテル丸の内では、海外の珠玉ワイナリーにスポットを当てて、お抱えシェフ共々招聘し、
こういうスペシャル・ディナーを提供しておられる。相手先ワイナリー&シェフも暇な方々ではないので、スケジュール
調整も大変そうで、あまり前広に告知がされないのが残念なのだが、これは素晴らしい企画モノだと思う。
スタッフの方々も、ワイン担当マネージャーさんはもとより、彼以外のテーブル担当スタッフの方々が皆、若いのに
非常に落ち着いた、洗練された所作を身につけておられ、出されるワインのことも、お一人お一人がよくご存じと
お見受けした。素晴らしい。
シャトー・ボーカステルとペランのワインを、こんなに一気に頂くことができて、実に幸せだった。
 

 2007年 05月某日

東京2泊のあとは横浜に1泊。高校時代の友人と、新横浜のお寿司屋さんに行くのが、ここ数年のパターン。写真を撮るのをすっかり
忘れてしまったが、今回、そのお寿司屋さんで「星カレイ」の握りを頂いた。漁獲量が極端に少ない魚とのこと。ネットリとサッパリの中間を
行く、エクセレント白身。これだけで5貫はいけそうだったが、奢っていただく身としては、そんなこと口にできるわけもなく。

 2007年 05月某日


横浜のあとは新幹線で小田原に移動。当サイトでもご紹介したことのある渡辺ケイさんのご自宅に1泊させていただく。
新横浜からだと、新幹線で小田原は次の駅。たった18分ほどで着いてしまう。小田原駅構内のスターバックスで
待ち合わせをしたが、ここのスタバは「
non-Japanese」率、非常に高し。8割ほどが外国人旅行者だった。
ようこそ!ジャパンだ。
お昼時に到着だったので、軽くパスタなどいかが?と、駅から車でほんの5分ほどの「イル・マーレ」へ。
目の前に小田原漁港、公設卸売市場があるのだから、素材の新鮮さは言わずもがな。
お得意様のケイさんがアレンジしてくださったので、通常のプリ・フィックス・ランチコースではなく、前菜+パスタの
シンプル・コースで。フリット・ミストには、お魚が加わり、パスタにはタコが。パスタは、実に実に完璧なアルデンテ。
麺そのものに豊かな風味あり。「ここのパスタは凄いのよ」というケイさんの言葉に納得。
海風がそよそよ入る明るいお店で、昼間っから白ワインでいただく極上のイタリアン。ああ、幸せ。
 

 2007年 05月某日


小田原近辺の観光も考えたのだが、ケイさんのご自宅を拝見するのが今回の主目的だったので、
お家でのんびりさせてもらうことに。近くの「けものみち」を降りていくと海岸線に出られるというので、
ひとりで行ってみる。海岸の岩場を見ると、体がウズウズしてくるのが不思議だ。
えっちらおっちら岩場を渡り歩くのは実に楽しい。腹ごなしに、わざと汗をかく。
相模湾が目の前に広がる彼女の家は、聞きしに勝るゴージャスさ。
ドアと窓を大きく開けて、ジャグージ・タブに浸かりながら、青い海と白い波を眺める・・・他のどんな
観光よりも、これがベスト。
日本では、お天気が良くても空が霞んでいることが多いのだが、ここにはまさに「青い空」があった。
晴れやかなブルーと、彼女の家の色とのコントラストが素敵で、日本にもこういう空があったのだと嬉しくなる。

夕食は、小田原で一番と言われるお寿司屋さん「とろせい」に連れていっていただいた。
店名から察せられるように、トロが当店の目玉なのだが、ケイさんいわく「ここのホタテを食べたら、
他で食べられない」とのこと。
切って出されたのは、中トロ、イサキ、コハダ、ホタテ。
赤身もOKだが、何と言っても好きなのが「ヒカリモノ」と「白身」なので、もうお皿を見ただけで狂喜。
ケイさんお薦めのホタテは、独特の甘さがたっぷりと口の中に広がる素晴らしさ。う〜んと絶句。
ケイさん宅のハウス・シャンペン
Deutzもまた、ひたすら美味しく、この組み合わせの贅沢さを
しみじみと味わった。
 当店のご主人は、お酒をまったくお飲みにならないとのことだったが、日本酒「十四代」があるとのことで頂く。
 ワインカントリー日本語ガイドでご案内したお客様から、「見つけたら飲んでみて」と教えてもらっていた名前。
 新横浜のお寿司屋さんで頂いた「〆張鶴」といい、この「十四代」と言い、焼酎もいろいろあって飲みやすいけれど、
 日本酒もやっぱり素敵だなあ、もっと色々飲んでみたいなあと思わせてくれた。
 

 2007年 05月某日


朝の光に輝く相模湾を眺めつつ、ゆっくりコーヒーを頂いて、ケイさん宅をおいとま。
さあ、この日はこれからが忙しかった。「ひかり」「のぞみ」と乗り換えて、実家に正午すぎに到着。
急ぎ着替えて、夜の食事のための服を袋に詰めて、いざ出向くは西宮・甲子園球場。
阪神タイガースのシーズン・チケット保持者であられる母の友人ご夫妻が、わざわざ譲ってくださった
チケット。対横浜ベイスターズのデー・ゲーム。阪神電車に乗って、甲子園駅に降り立つのは一体、
何年ぶりだったろう。譲ってくださった席は、前も前。ネット裏前から2列目だ。
現在の阪神タイガースの応援は、攻撃の最中、ず〜〜〜〜っと決まったかけ声とか歌とかリズム
取りが続いていて、凄いものだ。大昔、中日戦を見に来たことがあるが、こんな応援の仕方はして
いなかった。時代は変わる。
恒例、7回の風船飛ばしは、やはり圧巻。投手戦の趣き強い試合で、結局タイガースが勝ったのだが、印象に残ったこと4点

★日本の球場では、若い女性がビール樽をかついで売りにくる。こういうシーンは、アメリカでは絶対見られない。
★外野手・林(リン)選手のバッターボックス入りBGMが、ボン・ジョヴィの「
Have a Nice Day」で、とてもクールな選曲だと
  嬉しくなり、毎回、歌に合わせて「ハヴァナイスデー!」と叫んだのだが、叫んでいだのは私だけだった。
★前の席(つまりネット裏1列目)に座っていた中学生くらいの男子2人、試合の最初から最後まで、ひっきりなしに
  何か食べていた。 うどん、カレー、焼きイカ、かき氷・・・・。育ち盛りだ。
★攻撃の最中は、パターンにのっとった応援をずっとしているのに、守備になるとシーンとする。タイガースの投手が、
   バシっと三振を決めても、一部から拍手があがるだけ。ここぞ!という時に三振を取った瞬間、私はスタンディング・
   オベーションしたのだが、立ち上がって拍手したのは、周りで私だけだった。
 

 2007年 05月某日


甲子園で野球観戦をしたあとは、大阪に移動、帝国ホテル大阪へ。弟家族、祖母、母、母のパート
ナーとが集まって、姪の誕生日祝いも兼ねて夕食。同ホテル内鉄板焼きの店「嘉門」。
手配されていたのは、入り口近くの個室。ここからの東南向き眺望が素晴らしい。
すぐ下を川が流れ、雑多な町並みが続き、向こうには山の連なり・・。

料理人お二人が素晴らしい食材を鮮やかに調理していく様子を、目の前で見るのも楽しい。アメリカ各地にある
「XX花」スタイルの鉄板焼きと、こういう一流店でのソレを比べてはいけない。別モノである。値段も違う。

前菜盛り合わせ
フォアグラのソテー、または帆立貝のソテー(我々8名全員フォアグラを選択)
活伊勢海老の蒸し焼き
季節のサラダ
特選和牛ヒレ、特選和牛サーロイン、国産活鮑から選択(8名分、3種を適当に混ぜてもらう)
旬の焼野菜
デザート

というコースだったが、途中、鮑の肝も出され、極上のラインアップだった。
ワインリストを拝見すると、カリフォルニア産は「オーパスワン」2003年が「6万円」となっており、
泡吹きそうになった。
モエ・エ・シャンドンのシャンパンに始まり、赤に移る前の白は、料理人かつワインアドバイザーの矢野さんが
選んでくださって、
William Fevre, Chablis Premier Crus, Fourchaume 2005
シャルドネ100%のこのシャブリ、ミネラル感が程よく、酸も爽やか。シャブリとフォアグラが合うというのが意外だった。

赤は
、Château Cantemerle, Haut-Medoc 1998
このくらいの値段のワインが、一流ホテルのレストランに行くと、かなり「良い」お値段で登場する。
98年は、ボルドーとしては今ひとつのヴィンテージだそうで、このワインにしても評価が低いようだが、なんのなんの、
とても美味しく頂いた。柔らかく流れていながら、要所要所に岩場があって、そこで水の流れが険しくなる、
そんな渓流のイメージ。
デザートは、横の別部屋・ラウンジ(個室)に移動して、姪の誕生日を祝って特別のケーキが出された。
もうちょっと何か飲みたいのだけれど、と、再び矢野さんにヘルプを求めたら「ロゼ・シャンパンなど、いかがでしょう」との、
ナイス・サジェスチョン。「良い、良い、それ、ノった!行きましょう」と、ここはどこだ的反応。
Piper-Heidsieck, Rosé Champagne Sauvage NV。まあ、美味しい。本当に美味しい。
 

 2007年 05月某日


母方の祖母は、阪神尼崎・寺町近くに住んでいる。このあたりは前回、たこ焼き屋さんを紹介した時も
書いたが、未だ「下町」風情漂う一帯。歩いていけるところに大きな商店街があり、小さい頃は、
祖母と一緒にここまでよく買い物に来たものである。
「こないだのお礼に、XXさんに天ぷらを送りたいから、マスセンに行って頼んできてんか」と祖母に
頼まれ、母と二人して商店街へ。なんでまた「天ぷら」をわざわざ宅配するのだろうと思ったのだが、
私もアメリカ生活が長くなって、このあたりの「当たり前」の言葉がわからなくなってきたようだ。
関西では、魚の練り物のことも「天ぷら」と言うのだ。
三和商店街の中でも、老舗中の老舗「枡千」は、江戸末期安政の創業とある。立派な門構え。
店の横は、入り口が開け放たれていて、調理の様子を拝見できる。カロリー・オーバーとわかりつつ、
あれもこれもと買って食べてしまう。美味しいものは、美味しい。これとビールだけで、幸せである。
 

 2007年 05月某日


恒例の京都行き。桜や紅葉の季節ではないし、平日だから、そんなに混んでいないだろうと考えていたが、修学旅行の
季節であるということをすっかり忘れていた。三十三間堂など、次から次へと大型バスが入ってきて、中学生がわんさか。
名前の通り、横に長い施設だから、人ごみも緩和されるのだが、それにしても凄い数だ。
ランチは、すぐ隣のハイアット・リージェンシー京都で。モダンなインテリアが素敵と聞いていたので行ってみたのだが、
確かになかなか素敵。外国人旅行者に人気というのがうなずける。
2階にあるイタリアン「トラットリア・セッテ」で、フリット・ミスト、パスタを頼んで、二人でシェア。
天気が良く暑いくらいだったので、というのは言い訳だが、やっぱり昼間からスパークリングを頂く。
一杯だけで終わらず、2杯目、ソアベも。
夜は、祇園のフレンチ・レストランにお邪魔したのだが、この店については、次週「フード&スポット」でご紹介しようと思う。
 

 2007年 05月某日


日本の話から突然、ワインカントリーに戻るが、ゴールデンウイークの最中、お客様からのリクエストを受け、
Yountvilleの「Redd」でランチ。
シェアして食べていただこうと、ピッツアを注文してみた。ドーの部分は、好みの薄さ。
ルッコラもプロシュートも、いい感じに焼けていてナイス。そして、目からウロコだったのが、上にふりかけられたチーズ。
シェイヴされたパーメジャンなのだが、実に実にキュートにシェイヴされていて、しかも真っ白ときているから、
ピッツアなのにガブリといくのが躊躇われるほど。
それでもガブリといくと、口の中で、細かいパーメジャンがシュ〜っと溶けていく。この食感というか、口内感というか、
こういうのは新鮮だ。
 

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