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2005年5月25日

月末のメモリアル・デー・ホリデー連休を前に、毎日素晴らしい快晴。気温もぐんぐん上がってきて、
やっと、雨のない素敵な季節になったかなと思わされます。

夏が近づいてきて気温も上がってくると、飲みたくなってくるのが白。外は寒いのに、部屋の中は暖かい、
そういう冬に冷えた白を飲むのも大好きですが(つまり年中、何でもいい)、気持ちの良い初夏に頂く白は最高です。

というわけで、今回は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン Vol.14」、白のご紹介です。

Casa Nuestra
2004 ドライ・シェニン・ブラン 
Solano County Green Valley         $15.00

カサ・ヌエストラ」は、セント・ヘレナのシルベラード・トレイル側にある小さな小さなワイナリーです。
小さいながら歴史は古く、
Kirkham ファミリーによって1968年からワイン造りが行われています。

年間生産量たったの1500ケースでありながら、テイスティング・ルームは毎日オープンという
素晴らしいブティック・ワイナリー。

とにかくいつ行っても空いていて、ピクニック・テーブルもあるものですから、
私はいたくココが気に入って、何度もお客様を連れていったり、フラっと一人で寄ったりしていました。
ところが、ところが、私も好きなワイン・ライター、マット・クレイマー氏が、2003年6月号の「ワイン・スペクテーター」で、
そのエッセイにカサ・ヌエストラを紹介したことで、事情が一変しました。

もともと少量生産ですから、出ていた時に買い占めておかないと、二度と買えない状態ではありましたが、
クレイマー氏の紹介記事が出た途端、注文が殺到。更に「買えない」状態に拍車がかかったのです。
訪問客も、ぐんと増えました。といっても、小さなワイナリーですので、「いやあ、今日は人が多いなあ」と思う時でも、
せいぜい6人程度ですが。

ジンファンデル、カベルネ・フェファー(Cabernet Pfeffer)、アリカンテ・ブシェ、キャリニャン、プティ・シラー、ムールベードル、
レフォスコ、ナパ・ガメイ、ピノ・ノワールのフィールド・ブレンドという、凄まじいゴタ混ぜレッド・ワイン
Tinto Classico」(すべて、エステート・フルーツ)も、かなり好きなワインですが、
今回ご紹介しているシェニン・ブランも、素晴らしいワインです。

今までは、エステート・フルーツを使って造られていましたが、2004年のコレは、ナパ・ヴァレーの山一つ北向こうの、
ソノラ・カウンティにあるグリーン・ヴァレーからの購入葡萄で造られています。
非常に骨組みのしっかりした、メロン風味たっぷりの爽やかワイン。
野外バーベキューでのアペリティフにも最適ですし、酸味がキリっとしてますから、クリーミー・ソースを使ったチキンにもぴったり。 

いつワイナリーに行っても、このシェニン・ブランは売り切れ状態だったのですが、4月末に訪れた時、2004年が
テイスティング・メニューに出ていたので、1本買ったものです。
早速飲んで、期待にたがわず美味でしたので、「ああ、もっとまとめて買っとくんだった」と思いましたが、既に時遅し。 
もう売り切れです。 
生産量たったの98ケースですから〜〜! 残念〜〜!です。

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