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2004年4月14日
毎日野球中継を見られるシーズンとなり、生活にハリが出てきました。(VERY SIMPLE)
今回の「あれこれ」は、ナパ・ヴァレーでワイン作りの勉強をしておられる、日本人男性の
ご紹介です。
その方、中村倫久(ナカムラ・ノリヒサ)さんと、最初にご挨拶した時、とても懐かしい感じが
しました。サービス業界に従事しておられる方々が持つ独特の雰囲気、というものが
あります。私自身も、その中にいましたので、その雰囲気を感じ取ってしまうのですが、
中村さんには、それがありました。
案の定、と申し上げたら失礼なのでしょうか、彼は3年ほど前まで、ホテル・ニッコーに
お勤めだったとのこと。人あたりが優しく、清々しい笑顔を臆することなく出す中村さんは、
スーツを着せたら、即、ホテル・マンとして、通用してしまいます。
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大学生の時、当時イタリア・ミラノに住んでおられた
画像をクリックして、ご覧ください。
お兄様に、超高級レストランへ連れていってもらった
中村さんは、そこで、「びっくりするほどウマい」バル
バレスコに出会いました。
俄然ワインに没頭し始めた中村さんは、ワインに触
れる機会のある職場を探しました。
就職先は、日航ホテル。ところが、なかなか彼が望
む飲食部門での仕事まで、たどりつけません。
その間、ワインへの探究心は深まる一方。
アカデミー・デュ・ヴァンに通い、ソムリエの資格試験
のための勉強も開始し、98年8月には、見事ソムリ
エの資格試験に合格します。
この時点で、ソムリエへの方向転換をしかけていた中村さんですが、ほぼ同時期に
会社から、アメリカ西海岸への出向が言い渡されたのです。
海外で生活したいという希望をずっと持っていた中村さんは、喜んで辞令を受け、
サンフランシスコのホテル・ニッコーへ来られました。
こちらでは、Food & Beverage、いわゆる飲食部門での勤務でしたが、
休みのたびに、ナパやソノマなどのワイン・カントリーを訪れ、ワインを飲みまくりました。
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ワイナリーを訪問し、話を聞いているうちに、彼が何度も耳にしたのが、「UC Davis」という
言葉でした。 多くのワイン・メーカーが醸造学・栽培学を学ぶ、カリフォルニア州立大学
デイビス校のことです。
その学校の存在も知らなかった中村さんにとって、「デイビス」というのは、彼の今後を
示唆するキーワードのように聞こえたようです。
ワインを好きになり、ワインを味わううちに、自分でも作れるようになりたい、と思うのは
ごく自然な流れです。ただ、それを実行に移すかどうかは、その人の勇気、向上心、
冒険心、自信、運の強さに関わってきます。
サンフランシスコに来て約2年後の春、晴れてグリーン・カード(永住権・就労権)を取得
した中村さんは、ホテルを辞め、目標通りにUCデイビス校に入学しました。
机上の勉強をしながら、2002年のハーベストは「ニューラン」で、03年のハーベストは
「パイン・リッジ」で仕事を獲得し、実地経験も積んできています。
現在は、カスタム・クラッシュ(中小ワイナリーが集まって、ワイン作りの施設を共有
するシステム)の大御所「ナパ・ワイン・カンパニー」で、アナリストとしての仕事を
パートタイムでやっており、大学の方は、6月で卒業予定。
今年いっぱいは、可能であれば、ナパ・ワイン・カンパニーで働いていたいとのこと。
何せ、カスタム・クラッシュだから、結構有名なワイン・メーカー達がそこでワインを作って
おり、ハーベスト直後〜発酵時期にかけて、彼らがどのような処理をするのかを
つぶさに見られるのは、これは大変に有意義な勉強の場となるわけで、そういうラッキーな
機械を逃すテはありません。
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「自分のワインを作るとしたら、どの品種に興味
ありま
すか?」という質問に、中村さんは、いっとき
照れたような笑顔を見せて、
「ピノ・ノワールですね」と言われました。
「ブルゴーニュのワインが好きなので、ああいう
飽きの来ないワインを作ってみたいなと
思います。」
ブルゴーニュといえば、「テロワール」。中村さんは、
それに関わる「土壌」というものに、まだ学び足りないものを感じています。
UCデイビス校では、ワインの作り方、ぶどうの育て方は一通り教えてくれる
けれど、土壌についてと、エンド・プロダクト(完成品としてのワインそのもの)に
ついては、ほとんど全く教わることがなかった、と言います。
土壌にどれだけのバラエティがあるのか、どういう土壌で、どういうプラス・マイナス
効果が出るのか、それらを自分の体で実感・会得したいと、中村さんは考えて
います。
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30歳をちょっと越しただけの中村さん、まだまだ未来は広がります。
「ワイン・カントリー日本語ガイド」は、彼がご自身のワインを完成させる日が
来る事を祈りつつ、それまでずっと応援し続けたいと思います。