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2007年02月21日

先週は、もう春が来たと考えても良いくらい、気温が上がりました。ナパ・ヴァレーの北端近くにあるカリストガでは、
摂氏28度を記録した日もあったくらいです。
近所の桜は、この陽気でほぼ満開。まだ2月だよ〜、です。

明日くらいから雨がくるようで、朝方の青空もなくなって、風が出てきています。

今週は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」Vol.27をお届けします。

RAVENSWOOD 
Early Harvest Gewürtztraminer
Sonoma Valley,   2006         $17.00

大体において、ワインの価格は、ワイナリーで買うよりもワイン・ショップで買う方が安くなっています。
ですが、各ワイナリーで造られているワイン全てが流通されているわけではなく、
ワイナリーでしか売られていないものが数多く存在します。

ワイナリーを訪れる面白さは、そういうワインに出会うことだと思います。
レーヴェンズウッド・ワイナリーは、「No Wimpy Wines」というキャッチ・コピーで有名な、
お手頃価格のジンファンデルを主流にしているワイナリー。

ジンファンデル目当てでココを訪れるのなら、是非「リザーヴ・テイスティング」で、単一畑ものの
ジンファンデルを試飲して頂きたいものです。
(当サイトでは、ブレンド・セミナーについて書いています。こちら。)

さて、ある日お客様をお連れしてレーヴェンズウッドを訪れたところ、平日の朝一番だったせいか、
私達だけしかビジターがおらず、これは当ワイナリーでは比較的珍しい現象。
ジンファンデルのテイスティングをお願いしたら、「まず最初に、これ飲んでみますか?」と出されたのが、
このゲヴェルツトラミナー。(日本では、「ゲヴェルツトラミネール」となるようです。)

ワイン・クラブのメンバーにしか配給(?)されないという、このゲヴェルツトラミナー。
確かに、ウエブサイトのオンライン・ショップにも出ていませんし、今まで見たこともテイストしたことも
ありませんでした。
Early Harvestで、ゲヴェルツで、2006年? 興味津々で頂きました。

これが、これが、まあ、素敵な白で。
朝一発目(失礼)に頂くワインは、大抵美味しいのですが、もうテイストした先から「うふふふふふ」と
笑みがこぼれてしまいました。
甘めのワインを飲みなれていない方には、かなり甘く感じるかもしれませんが、私には適度な苦味が
感じられ、最初の甘さと、酸味と、喉越しにチラっと出る苦味が、とてもバランスよかったです。
お値段も17ドルとお買い得。どこにも売っていないのだから、この時点でケース買いしておけば
良かったと、あとで思いました。

もう春かと思うくらいの気温が続いていた先週、冬が終わってしまう前に鍋ものをと思い、
「おでん」を作りました。日本の、とある番組で、いろんな種類のおでんを試食する場面があり、
その中に「韓国風おでん」が出ていたのを見て、「これ、良いかも」と思い、挑戦。
要は、おでんとキムチ鍋を合体させただけであり、具の大半は「おでん」と同じ、そこに薄切り豚肉と
キムチを混ぜたものを入れた、ということです。

一見、と〜〜んでもないゴッタ鍋ですが、これがなかなかイケたのであります。
ピリっと辛いキムチと、アーリー・ハーヴェスト・ゲヴェルツトラミナーが絶妙なマッチングとなり、
進む、進む、ワインも鍋も・・・。大根の代わりに、今が旬のカブを使ってみたのですが、これがまた・・・。
主人と二人で、ボトル1本がものの30分ほどで空いてしまいました。

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