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2008年02月06日

予想していたように、1月も疾風のごとく過ぎ去り、もう2月でございます。
ストームとおぼしき強風・大雨の日が多かった1月ですが、2月に入って、ようやく雨降りも一段落したようで、今日はどんより曇り空ですが、気持ちよい晴れの日が、ここしばらく続くようです。

今週は、「20ドル以下のカリフォルニア・ワイン」Vol.31をお届けします。

Roshambo
Gewurtztraminer, Gorey
Russian River Valley 2006         $18.00

「ロシャンボ」というのは、アメリカ西海岸のスラングで「じゃんけん」のことなのですが、
西海岸生まれ・育ちの息子どもに聞いても、「聞いたことはあるけど、実際に使ったことない」と言っており、
かなり古い世代の人でないと一般的でないのかもしれません。
(今の人たちは、ごくごく普通に、「
Rock, Paper, Scissors」と言っているようです。)

で、このロシャンボ・ワイナリーですが、日系アメリカ人のNaomi Brilliantさんがオーナー。
Russian River Valleyのウエストサイド・ロード沿いに、とてもモダンなワイナリーを建てられたのが、もうかれこれ8年ほど
前になるでしょうか。新進ワイナリーなのに、随分と立派なお金かかってそうな施設を建てたものだなあと、当時は思ったものです。一時、経済的にうまくいかなくなり、その建物すべては昨年でしたでしょうか、シルバー・オーク・ワイナリーに売却され、現在、シルバー・オーク・グループの「
Twomey Cellars」に変わっています。

ロシャンボ・ワイナリーそのものは、同じウエストサイド・ロードの別の場所に、現在ワイナリー施設を建設中。
それとは別に、テイスティング・ルームを、ソノマ郡カーネロス地区近くの「コーナーストーン・プレイス」に開いておられます。

そのコーナーストーン・プレイスで、何種類か試飲した中で、ドライ・クリーク・ヴァレーのジンファンデルも悪くなかったのですが、このゲヴェルツトラミナー(英語読み)が一番印象的でした。
ドライなゲヴェルツなのですが、口の中が乾ききってしまいそうなウルトラ・ドライではなく、
柔らかい甘さとチャキっとした感じのバランスが良く取れているワインだと思いました。
柑橘系の中でも、酸っぱいだけでなく、深い甘さが顕著なメイヤー・レモンの味わいがします。

初夏にキリっと冷やして頂くのもナイスですが、寒い冬の夜、温まるスープを添えて、このゲヴェルツ
トラミネールを合わせるのも素敵です。
あさりとコーンのチャウダーをアペタイザーに、メインにはサーモンのアルミフォイル焼きを作ってみました。
サーモンには、マヨネーズとモッツェレラ・チーズを塗って、パセリを散らして焼きます。

ゲヴェルツトラミネールの、ドライすぎない優しい甘さが、熱々のサーモンと良く合いました。

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