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2006年2月1日

まあまあ寒い日もまだあるのですが、近所の桜が咲き始めました。びっくり。白い花びらの桜は、開花するのが遅いのですが、
ピンクの桜は早い。さっと咲いて、さっと散ります。

今週は、 レアード・ファミリー・エステート・ワイナリーにお勤めのロバートによる「ロバートからの絵葉書」 パート13です。
ワイナリーに従事する人たちをねぎらう、ハーヴェスト・パーティの様子を書いてくださいました。
                   
ロバートのプロフィールは、こちらから。

Post Card from Napa Valley
Laird Family Estate Harvest/Holiday Party

ナパ・ヴァレーにおける2005年ハーヴェストは、その質・量・タイミングすべてにおいて特別なものでした。
ぶどう成長期の自然気候は、この10年の間で最も豊かな収穫をもたらしました。
加えて、そのクオリティも特筆すべきもの。
収穫されたぶどうは、例年より数週間も遅いペースで、11月中旬あたりまでプロセスされていたものが
ありました。

今年の収穫完了時期は、そういうわけでホリデー・シーズンと接近しすぎてしまい、またジェネラル・
マネージャーであるレベッカ・レアードがまだ産休中だったこともあり、毎年恒例のハーヴェスト・パーティを、
ホリデー・パーティと一緒に開くことになりました。
オーナーのケン・レアードが、昨夏、「
Chardonnay Golf Club」を買ったので、パーティーはここのバンケットで行われました。

パーティーは、Mumm DVX スパークリング・ワインで始まりました。
夕暮れが近づき、パーティー会場の西向きの窓が、夕焼けの鮮やかなピンクとオレンジ色に染められます。
この状況に、DVXはパーフェクトなスタート・ワインでした。華やかなシーンを即座に作り上げるだけでなく、
しゃきっとして、よく冷えていて、アロマティックなバブルは、会場に飾られた豪華なアペタイザーへの
食欲を喚起させたのです。グルメチーズの周りに、葡萄、いちご、オレンジ、トロピカル・フルーツが形よく
盛られ、いろいろな「ディップ」も用意されていました。私は特に、いちごとバルサミコ酢の組み合わせが
気に入りました。

フルーツ、チーズ&シャンペンのあとは、ちょっとヘヴィー目のオードブルへ移ります。竹串に刺されたスパイシー・アジアン・チキンや
ビーフに目がいきます。この白身と赤身肉の両方に、
Laird Family Carneros Chardonnay 2002が、実に良くマッチして
いました。その横には、小さなクラブ(カニ)・ケーキとタルタル・ソース。これにもワインを変える必要はありません。レアードの
ミディアム・ボディなシャルドネは、すべての風味を良い感じに引き出してくれます。

カクテル・タイムのハイライトは、あわびのコーナーでした。
このアワビは、シェフが西ソノマ・カウンティの
Bodega Bay(ボデガ・ベイ)から取り寄せた獲れたてのもの。
シャルドネ・クラブのスタッフが二人、これらにパン粉をまぶし、さっと炒め、二種類用意されたソースのひとつ
をトッピング。できあがりは、きれいに洗われたアワビの殻に乗せられます。
Magnificent !  
テーブルには、細切れにしたムール貝、オリーヴ、トマト、オリーヴオイルがトッピングされた薄切りトースト・
バゲットもあり、これがまた素晴らしい。
フォア・グラもありましたが、これは私の好みではありませんでした。

食べ物だけではなく、もちろん、オープン・バーもあり、レアードの従業員らは、
何でも好きなものを注文することができます。
スタッフたちは、おしゃべりに夢中、お互いのアウトフィットを賞賛しあいます。 
生産ラインに従事するスタッフのほとんどは、仕事場ではジーンズとトレーナー姿ですので、そういう人
たちがスーツ姿でいたり、ファンシーなドレスを身に着けているのを見るのは、とても愉快なものでした。
レアードで一緒に働いている妹、キャサリーンや、ナパに住む弟のリチャード、そしてシアトルから姉の
パトリシアも来ていて、ちょっとした「リユニオン」でした。

一時間ほどのカクテル・タイムのあと、ケータリング・チーフのメリッサさんがディナー・タイムを通知。部屋いっぱいに
ぐる〜っと長方形にセットされた大テーブルに、キラキラ光るカトラリー。3人に1本の割合で、
Laird Red Hen Chardonnay
2001
と、Laird Diamond Mountain Cabernet 2000が置かれてありました。

レベッカ・レアードのウエルカム・スピーチのあと、ディナー開始。サラダは、ほうれん草にベーコン、
ブルーチーズ、バルサミコ酢。 次のフルーツ・ムースは、大変香りの豊か。冷たく、スムースな
ラスベリー風味が、五感をリフレッシュ。

メイン・ディッシュとして、ロブスターとフィレ・ミニョンがサーヴされると、皆から感嘆のどよめきが。
口の中でとろけるようなジューシーなフィレ・ミニョンは、レアードのチャルドネにもカベルネにも
申し分なしのマッチングを見せます。

ディナーが終わる頃には、大きなダンス・フロアが設置された部屋に皆なだれこみます。
DJに向かって好きな曲をリクエストする人、摂取したカロリー分を消化しようと踊りまくる人・・・。
そして、会場にはカジノもセットされていました。スロット・マシーン、ブラック・ジャック・テーブル、ルーレット。
その場限りのトークンでギャンブルをし、獲得したトークンは最後のドア・プライズに使われます。 

このパーティーのあとは職場でも、この楽しかった時間について、しばらく話が盛り上がっていました。

★原文をお読みになりたい方は、こちらへ。以上の翻訳は 小林が行いました。★
                                   

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