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                        2005年01月05日

                        二週間のご無沙汰でした。新年明けましておめでとうございます。
                        本年も、「ワインカントリー日本語ガイド」を、どうぞよろしくお引き立て願います。

                        さて、新年最初の「あれこれ」は、恒例、「大晦日、
                        紅白歌合戦を見ながらワインで年越しパーティ」に
                        ついてです。
                        サンフランシスコ・ベイエリアでは、大晦日にNHK
                        紅白歌合戦がテレビで放映されるのですが、地元
                        テレビ局さんによる放送で、NHKではないので、
                        当然コマーシャルが入ってきます。
                        年々放映時間が早くなってきているような気がする
                        のですが(笑)、今回は午後3時〜6時、
                        午後8時〜10時でした。

                        我々の年越しパーティーは、午後6時半からスタート
                        しました。

                        【フード・メニュー】

                        ★お頭付き、大きな大きな鯛のお刺身
                        ★鯛の頭、丸ごと酒蒸し
                        ★エビとフェンネル、ピリ辛ガーリック・ソース・ソテー
                        ★梨とアンディーヴ、ウオルナッツ、ゴルゴンゾーラ・チーズのサラダ
                        ★メイン・ディッシュ「鴨なべ」
                        ★ハード・チーズ2種、ソフト・チーズ1種、オリーヴ、ナッツ、葡萄の盛り合わせ
                        ★年越しソバ

                        噛み応え抜群の濃厚な鴨の肉、そして鶏ひき肉と混ぜて作られた肉だんご、
                        新鮮な野菜、そしてどっさり重ねられたセリ・・・。
                        前回と同様、鴨なべは素晴らしいメイン・ディッシュとなりました。

                        これだけの量を大人4人、子供2人で頂いたのですから、年越しソバのあたりになると、
          本当に胃が破裂するかと思うくらいになりました。

                        【ワイン・メニュー】

                        前回は、調子にのって食べすぎ・飲みすぎで、年越しカウントダウンの記憶が
                        ほとんどなく、ぶっ倒れてしまいましたので、今回は冷静に、ちゃんと年越しを
                        しようと自分に言い聞かせました。
                        そのためには、普段デイリーで飲むようなものではなく、ありがたく、最後の
                        一滴までをも無駄にしてはならぬと思わせるようなワインを、バラエティ豊かに
                        出そうと試みました。               

Maldonado Vineyards
 シャルドネ02 
Napa Valley
Los Olivos Vineyard
$45.00
 
 頼りにしているナパ市内のワイン屋
 さん「Back Room Wines」で、「これ
 からキスラー並みのステータスを取る
 よ!」と薦められた1本です。
 フルボディでリッチだというので、私の
 好みではないなあと思いつつ買ったの
 ですが、これが、実に素晴らしい
 シャルドネでした。
 パイナップルやマンゴのトロピカル・フルーツの香り濃厚、
 そして、何やら香ばしい揚げたての
Beignets(ベニエ)の
 ような風味、そしてキリっとくる酸味。
 ゴージャスな鯛のお刺身と一緒に頂いても、全く生臭く
 ありませんでしたし、ピリ辛ガーリック・ソースで炒めた
 エビとフェンネルの一品に、最高にマッチしていました。

 感動したので、ワイン屋のオーナー、Danにメールしたら、
 「カスタマー・ワイン・レビュー」として、店のホームページに
 載せてくださいました。こちらへ
 

Kistler
ピノ・ノワール99 
Kistler Vineyard
Cuvee Catherine
$275.00
 
 大晦日の前々日、ワイン仲間のSから
 電話。「今、ワイン屋にいるのだけど、
 キスラーのピノが3種類あるよ。」
 キスラーと言えばシャルドネですが、
 ピノ・ノワールなど滅多にお店で見か
 けません。
 メーリング・リストでキスラーのワインを
 入手している人が、「飽きたから、他のワインとトレードして
 欲しい」と持ってきたものだそうです。
 ご覧のように非常によろしいお値段で、簡単に「よし、買おう」
 と即断できるものではありません。電話をはさんで、あれこれ
 10分以上は二人して悩みました。
 「大晦日だしねえ」「でも、この額あったら、他に7本は買える
 よねえ」「でも、これ逃したら二度とお目にかかれないかも
 しれないしいい・・・」
 で、結局買ったわけです。
 もちろん、この日の大・大メイン・ワイン。リーデルのソムリエ・
 シリーズ・グラスを出してきて、開栓して1時間ほどそのまま
 置いておきました。
 ・・・・・・・・・・・・。
 最初にグラスに鼻を近づけた時の、我々の表情をカメラに
 収めたかった。そのくらい、強烈なインパクトでした。
 その味わいたるや、今まで飲んだ、どんなピノ・ノワールとも
 違う、独特の深さがありました。ブラインドしたら、ジンファン
 デルと言ってしまうかもしれないほどのジャム的濃厚さ。
 香りもフローラルというよりは、鬱蒼と茂る深い森のような、
 神秘的なかぐわしさ。
 衝撃的でした。たった3300本の生産です。 
 
Castello Banfi
 ブルネッロ・ディ・
モンタルチーノ 97

 2003年3月にイタリア・トスカーナへ行った
 時、買い求めた1本。97年のブルネッロ・
 ディ・モンタルチーノは、世紀のヴィンテージと
 言われており、私達が訪れた時、リザーヴは
 まだこれからでしたが、リザーヴでないもの
 はいっぱい、街やレストランで出回っており、
 それはそれはたくさん飲みました。
 
Spring Mountain
シラー 99
$50.00
 
 鍋もおおかた食べ終え、食後のチーズ
 に移ろうかという頃、最後はカベルネで
 締めようかと思ったのですが、キスラー
 のピノ・ノワールに圧倒されたので、
 ちょっと目先を変えて、私達が最近
 好んでよく飲む赤品種、シラーにしま
 した。
 今回は、最後まで香りが消えていかず、チューイーなワイン
 ばかりになりました。このシラーも、もぐもぐ噛んでもいいの
 ではないかと思うくらい、しっかりしていて、チーズととても
 良い相性でした。
 
Santa Barbara Winery
レート・ハーヴェスト
ソーヴィニョン・ブラン98

$30.00
 
 まだカウントダウンが始まりません。
 だからって、まだ飲むのかい、ですが、
 デザート・ワインまで行きました。
 2年ほど前に、サンタ・バーバラへ行った時、
 買っておいたものです。
 私が、デザート作りにたけていたら、
 あっさりとしたプリンなぞを合わせたので
 しょうが、あいにく甘いものを作ることが
 ほとんどなし。
 でも、カリフォルニア産のソフト・ゴート・チーズで充分、
 マッチングしておりました。
 
S.Anderson
スパークリング・ワイン
Brut Reserve 94
$38.00
 
 さあ年明けカウントダウンです。
 今回の年越しは、カリフォルニアのスパークリングで。
 ああ、それなのに。またしても、ここで私は意識がすっ飛んで
 しまいました。乾杯したことは覚えているのですが、
 このスパークリングの味となると、まったく記憶に残っており
 ません。ごめんなさい。
 

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