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ワインカントリーの四季

  2月も半ばを過ぎますと、ワインカントリーには 春の気配が漂いはじめます。
  年によって差は 多少出てきますが、まず、2月末には桜が、 3月末には、
  左の写真にあるような藤の花が、 美しく青い空に映えてきます。
   3月末から4月にかけて、葡萄の木に愛らしい 芽がつきます。
  葡萄の木に芽が出てからは、ヴィンヤードに従事する方々にとっては、睡眠不足の日々が
  続きます。霜防止の仕事があるからです。芽に霜がついてしまうと、一巻の終わり。
  その木からのその年の収穫は断念しなくてはならなくなります。
  ヴィンヤードのあちこちに見られる大きな扇風機のようなものは、その霜対策のためのもの。

     5月になると、ワイルドフラワーが色とりどり、 道端に咲き始めます。
     葡萄の房も、小さい 可愛らしいものから、日に日に成長していきます。
     その年の天候により、成長の速度は差が出てきますが、7月頃には、赤ワイン用の葡萄が
     薄いグリーンから紫へと、その色を変えていきます。「Veraison」(ヴェライゾン)です。
     
8月になると、ダークな葡萄はその色がークの 青紫に近づいてきます。

     夏のワインカントリーは、 日中の太陽光線も強く、 かなり暑いです。サングラスは必携。
     ただし、木陰に入ると、びっくりするくらいひんやりとし、汗もす〜っとひいていくかのよう。
     ワインカントリーにおける観光ピーク・シーズンは、4月から夏、そして10月いっぱいあたり
     までとされています。週末ともなると、どこもたくさんの人で賑わいます。

   8月 中旬あたりから10月にかけて収穫期に入ります。
    この頃には、収穫された葡萄を積んだトラックが、 ハイウエイ29号線や、 シルベラード・
   トレイルを我が物顔で走る光景を目にします。
   ワイナリーに運び込まれた葡萄は、白ワイン、赤ワインそれぞれ異なった工程を経て、
   クラッシュ、発酵、熟成・・・と流れていきます。
   収穫が終わったあとは、晩秋の訪れと共に、 葡萄の葉が黄や茶の秋色に変わり、
   しっとりとした美しい風景が広がります。様々な秋色の葉がヴァレー内をパッチ・ワークの
   ように彩る光景は、本当に素晴らしいものです。

    12月に入ると、秋色に染まった葉も その役目を 終えたかのように散り落ちていきます。
   裸状態の葡萄の木々の足元を飾るのが、 マスタードの黄色い花々。
   1月中旬から2月末あたり まで、一面に広がる黄色い花畑の風景を目にします。
   冬の間、土壌に滋養分を蓄えさせるために植えられるのが「カバー・クロップ」と呼ばれる
   もので、マスタード(からし菜)は、その中でも最もポピュラーな作物です。
   この時期、ナパ・ヴァレー内では「マスタード・フェスティバル」というイベントが行われる
   ほど。まさに冬の風物詩です。

                       

 このように、ワインカントリーは四季ぞれぞれの表情を見せますので、いつお越し頂いても、お楽しみ頂けると思います。 

 ただし、6月〜9月の超ピーク・シーズンは訪れる人も多く、特に週末は幹線道路もかなりの渋滞を引き起こす場合が
 少なくありません。平日のお越しを、強くお薦めいたします。

 
11月から冬にかけては雨期となりますが、毎日降り続くというようなことは滅多にありません。
 
ゆっくり、人の少ないワインカントリーを味わうのなら、シーズン・オフ(11月〜3月)の平日(月〜木)が、狙い目です。
 宿泊料金も、ぐんとお得になります。

 ワイナリーの大半が閉まる祝祭日は、独立記念日(7月4日)、サンクスギビング(11月第四木曜日)、クリスマス(12月
 25日)、そして1月1日です。ワイナリーによっては、イースター・サンデーや、サンクスギビング前後、クリスマス前後も
 閉めてしまうところがありますので、ご注意ください。

 

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